依頼先の業者を比較検討しよう
価格だけに着目しない比較検討を
注文住宅の満足度を決定するのは、依頼先の業者との相性と明言しても過言ではありません。ここでポイントとなるのが、注文住宅は日常の消耗品ではなく、家族が末永く暮らす「家」という商品であるという事実です。建売住宅とは違い、完成予想図に対する高額商品の購入先の選択ですので、金銭面のメリットだけに惹かれてしまうのは危険です。
まずはより多くの候補先となる業者に関し、隅々までそれぞれが発信している自社情報をチェックしてください。公式ホームページを隅々まで熟読する、口コミなどの匿名情報も参考程度に確認するなど、先入観を抱かずに情報を収集しましょう。数多く目を通す中、自然とその業者の特徴や質などが見えてきます。注文住宅の依頼先との相性は非常に重要です。どれだけ魅力的な謳い文句が並んでいたとしても、第一印象で引っかかりを覚えたのであれば、直接電話や来訪して意思疎通を図ることで、業者側の姿勢を確認してください。

こちらの話をキチンと聞いてくれる業者を選ぶ
注文住宅のビルダーの中には、自社のメリットを声高に一方通行で説明するばかりで、施主であり個客となる側の意見をあまり聞こうとしない業者が見られます。こうした担当者が接客している業者は要注意です。不十分な意思疎通から、伝えたはずの希望が反映されていない、あるいは工事期間中に近隣住民や通行者との間にトラブルが生じやすいなど、さらなるリスクが否めません。
不明点や疑問点は理解できるまで、その場で尋ねてください。最後まで耳を傾け、こちらが理解できる言葉を選んで説明してくれる業者であれば、信頼できると判断できます。反対に耳慣れない専門用語を得意気に羅列するようであれば、夢を形にする注文住宅の依頼先としては、残念ですが失格です。
こうした候補先の担当者と、正式依頼前にそれぞれコミュニケーションを図ることで、自らにベストマッチと思われる業者を決定してください。資料上の数値や文言の比較検討だけでは不十分です。